インタビュー・コミュニケーション1

インタビュー・コミュニケーションとは?

インタビュー・コミュニケーションとは、“相手の一番” を引き出すためのコミュニケーションスキルです。

相手にとっての

  1. 一番の強み
  2. 一番のおもしろポイント
  3. 一番ユニークな部分
  4. 一番の悩み
  5. 一番の希望、望み

などを、インタビューをベースとしたコミュニケーションによって掘り下げる。
それが「インタビュー・コミュニケーション」です。

「自分のことは自分が一番わからない」と言われるように、「自分の一番」とは、自分ではなかな気づけないもの。
自分では普通だと思っている能力や経験が、他者から見れば「ものすごい強み」だったり、自分ではぼんやりしていた悩みや希望が、他人と対話をするなかで、輪郭や本質がはっきりしてくることも多いはずです。

そんな自分一人では掘り下げることができない「一番の○○」を掘り下げるのが、インタビュー・コミュニケーション最大の目的です。

なぜ、今 “インタビュー・コミュニケーション” が求められるのか

最近「働き方改革」という言葉をよく耳にしますが、働き方改革の本質とは何でしょうか。

まず、個人サイドから考えてみると、「働かされる労働」から「主体的に働く労働」へのシフトが働き方改革の本質だと私は考えます。
しかし「働かされている人たち」の多くは、

  1. 自分が何をしたいのか?
  2. 自分の強みがどこにあるのか?
  3. 一番の課題はどこなのか?
  4. それを、どう解決すればいいのか?

がわかっていません。
その種のことを自分一人で考え、クリアにしていくのは、本当にむずかしい作業だからです。

そんなふうに「自分のこと」がいろいろわかっていない状態で、多くの人が職場の人間関係に悩み、長時間労働に苦しみ、待遇に不満を感じています。
もちろん、そんな不満だらけの現状を打破することは大切です。

しかし、いったい彼ら、彼女らは、どの方向に向かって、どんな手段で打破すればいいのでしょうか。
そもそも、それがわからないから苦しいのです。

そんな人たちにとってまず必要なのは「自分の思い」「強み」「希望」「悩み」などを十分に引きだし、理解し、整理してくれる存在です。
彼ら、彼女らは「自分の一番」を掘り起こしてくれるコーチが必要で、コーチと一緒に対話し、考えることから始める必要があります。

だからこそ、今「インタビュー・コミュニケーション」のスキルを備えた人たちが多くの場面で求められているのです。

次に企業、組織のサイドから「働き方改革」について考えてみましょう。
この先、日本企業の多くは「労働力不足」という経営課題に向き合っていかなければなりません。
「AIによって人間の仕事が奪われる」というのはもう少し先の未来であって、すぐ目の前にあるのは「いかに労働力を確保するか」という課題です。

端的に、労働力とは「人数 × 時間」のことで、

  1. 「少ない人数を長時間働かせる」ことでも一応の解決はできますし、
  2. 「労働時間は短くして、多くの人を働かせる」というアプローチでも、原理的には解決できます。

しかし、この両者がともに、なかなかむずかしいアプローチなのです。

近年、①のような長時間労働を強いる企業は、人を定着させたり、人を雇ったりすることが困難になってきています。
インターネット社会において、社内の実情はガラス張りですし、特に若い世代ほどブラック企業に対する警戒感は強いです。
つまり、①のような企業には人が入らず、どんどん去って行くのです。

一方で、②のように短時間労働で、多くの人を雇うというのはベースのコストがかかります。
より多くの人が働くということは、それだけ多くの人に仕事を教えなければならないので教育コストがかかり、時間効率も悪く、人員管理もむずかしくなります。
派遣やパートを増やすという方法もありますが、それでは正社員志向の人は見向きもしませんし、そもそも優秀なパートを雇うこともむずかしい世の中になってきています。
どんな雇用形態にせよ、近年は徐々に賃金が上がっている傾向もあり、よほどの好待遇を用意しなければ、十分な人数を雇うことができません。

こんなむずかしい経営課題に、経営者や経営幹部は向き合っていかなければならないのです。

この状況において、結局一番求められることは何か。
それは「より少ない人数、少ない時間で、高い成果を上げる」こと。
すなわち、生産性向上です。

働き方改革を実現するために、もっとも重要なキーワードが “生産性” なのです。

だからこそ、企業はさまざまなしくみを取り入れたり、改善したりしながら、生産性向上に努めています。
そして、忘れてはならないのが「個人としての生産性向上」です。

せっかく雇った人員なのですから、できるだけ能力を発揮し、高い生産性を実現してもらいたい。
それが企業の思いです。

そこで必要となってくるのが、リーダーが部下に対する「能力マネジメント」や「モチベーション・マネジメント」です。

  1. この部下の強みはどこなのか?
  2. 何を、どのようにやってもらうことで、もっと生産性が上がるのか?
  3. この部下のモチベーションを下げている要因は何なのか?
  4. どうすれば、もっと前向きになれるのか?

これらの要素を引き出すスキルこそ「インタビュー・コミュニケーション」です。
つまり、近年のリーダー、マネジャーが人をマネジメントするにあたり、もっとも必要なスキルが「インタビュー・コミュニケーション」なのです。

インタビュー・コミュニケーションセミナーの中身をご紹介!

インタビュー・コミュニケーションは、大別すると次の5つの要素に分けられます。

1.傾聴
相手の話に興味を持ち、肯定的に聞く。それが傾聴であり、このスタンスがベースとなります。
(すでに傾聴を学んでいる人を対象とする際は、この項目を割愛する場合があります)
2.質問
相手から何を引き出すのか。そのすべてのカギを握っているのが質問力です。
質問の種類、考え方、発想法などを学び、実践することで、効果的な質問を投げかけるスキルが身につきます。
3.理解
相手の話を整理し、理解するというのは、あきらかに技術的な領域です。
どのように整理し、理解すればいいのか。そのノウハウを実践を通して学んでいきます。
4.再構成
相手の話を理解するだけではなく、再構成する必要があります。
相手の話、コンテンツに対して、新しい視点、切り口を見つけたり、バラバラだった要素を組み立て直すことで、新しい価値を発見したり、意味づけをしたりする。
そんな再構成のスキルを身につけるトレーニングをしていきます。
5.フィードバック
理解した内容、再構成した内容を、いかに相手に伝えるか。
このフィードバックに関しても、技術的なスキルアップを図るべくトレーニングをします。

インタビュー・コミュニケーションセミナーでは、この5つの領域について、ベースとなる考え方やノウハウを学んだ上で、ロールプレイ、ワークショップをふんだんに行うことでスキルを身につけていきます。